[トラ技 記事紹介]
スイッチング回路の損失解析
実測vsシミュレータ
近年、高効率なスイッチング電源の需要が高まっており、損失の低減はますます重要視されています。製品の品質や開発効率を良くするために、シミュレータを活用して上流設計段階で十分に検討することが有効なアプローチであることも広く認知されてきています。
トランジスタ技術 2023年10月号 (cqpub.co.jp)の、「スイッチング回路の損失解析 実測 vs シミュレータ」では、実機での測定結果とScideamを使用した損失解析シミュレーションの結果を比較し、実際にシミュレータが活用できるかを検証した事例を紹介しています。
記事紹介
当該記事では、学習用の降圧コンバータを例に、MOSFET、ダイオードなどの内部に発生する主要な損失を全て解説し、それぞれの対策法についても合わせて説明しています。
内部の損失要素と対策法について一通り学んだ後に、実機を使用した実験とScideamの損失解析機能を活用して対策を行った例を紹介しているので、パワエレ初心者の方にも理解しやすい内容となっています。
目次紹介
スイッチング回路の損失解析は上流設計で行えるほど戻りが少ない
DCDC降圧コンバータの損失要素
損失要素ごとの損失対策
まずは実測…スイッチング電源の効率
スイッチング回路解析に特化したシミュレータによる損失解析
実測とシミュレーション結果の比較
結局, スイッチング損失解析対応シミュレータは使えるのか
まとめ
結論から言えば、シミュレータを活用すれば損失の実測もある程度、再現できます。またシミュレータであれば部品の破損や計測ミスなどの心配もないので、初心者の方でも恐れずに試行錯誤することができます。
実際の記事では各部品の損失発生原因について改めておさらいすることができ、あわせてScideamをご試用いただければ、読者の方にも気軽に体験していただけるような内容となっています。
ぜひ、トランジスタ技術 2023年10月号をご一読ください!
参考文献
[1] 角詩織:第2章 スイッチング回路の損失解析 実測 vs シミュレータ, トランジスタ技術 2023年10月号, CQ出版(株), p.129- 136, 2023. https://toragi.cqpub.co.jp/magazine/202310/
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